海外進出は、現地の経済や嗜好を意識することが大切!

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日本で売れたものを、アジアにそのまま持ち込むと失敗する!?

日本国内での自社商品の売れ行きがよく、外国人観光客にも認知されてくると、海外で勝負したくなるのは当然のことです。海外進出を検討している企業の多くは、実際に売れ行きも好調で、商品にも絶対の自信を持っています。しかし、自信を持って進出したにもかかわらず、撤退を余儀なくされるケースも多いのです。「いいものだから売れる」というのは、半分は合っていますが、半分は間違っているといえます。では、その間違っている部分とは何なのでしょうか。

いくら優れた商品でも、現地の人の好みや経済状態などを考えずに、日本で売れたものをそのまま持ち込もうとすると、高い確率で失敗します。例えば化粧品の場合、日本ではカジュアルな商品が、物価の違いから中国やベトナムなどアジアの国々では『高級品』になってしまいます。コンビニやドラッグストアで販売しているようなカジュアルなデザインのパッケージでは高級感がなく、富裕層は買いませんし、若い人には高くて手が届きません。どちらの層にも売れないという最悪の事態に陥ってしまうのです。このような場合は、パッケージデザインを変えて高級感を出すしかありません。

現地の人に「買いたい」と思ってもらえる商品づくりを!

ほかにも、量を少なくして単価を下げる、味を現地の人の好みに変えるなど、商品によってさまざまな対応が必要です。どら焼きのあんこ味が売れないとなれば、チョコ味やカスタード味で勝負するなど、現地で売るためには変えるしかないのです。しかし、その一方で、変えないほうがいいものもあります。例えば、日本ブランドの魅力で売れる商品の場合は、商品名を現地語に変えてしまうよりも、日本語を残したまま現地語を入れるほうが売れます。変えるべきところと、そうでないところはしっかりと見極めましょう。

日本ブランドは人気があるからといって、日本の流行を押しつけてもうまくはいきません。何よりも現地の人に「買いたい」と思ってもらうことが大切。弊社では現地の人の反応を知るために、海外進出の前にマーケティング、モニター調査、テスト販売などを行っています。どのような策を練れば現地で売れるのか、徹底的に調べたうえでサポートいたします。海外進出を検討しているなら、ぜひお早めにご相談ください。