日本食ブームに乗って、日本米をアジアで売りたい!

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おいしくて安全な日本米は、海外ではブランド米

日本人の想像を超える勢いで拡がる、海外の日本食ブーム。アジア諸国の経済発展による富裕層の増加や給与所得の向上で、市場も活況を呈しています。この状況に、日本の食材を海外へ売りたいと考えている企業も多いでしょう。特に日本産の米は、ブランド米としての地位も確立されてきました。

日本からトルコまでの多くの国々が米食文化ですが、長粒のインディカ米が主流。ところが、昨今の日本食ブームで、日本人が食べている短粒のジャポニカ米にも注目が集まっています。現地の人が食べ比べるとすぐにわかるジャポニカ米の特徴は、粘りとツヤがあり、噛むと甘みが出てくること。アジアの人にとっては、米ともち米の中間のような食感で「もちもちしておいしい」と評判も上々。しかも、“メイド・イン・ジャパン”の米は、安全性が高いことから輸出量も伸びています。

タイ、ベトナムなど、アジアで取り組んでいる「日本米の現地生産」

しかし、現地産の米と比較すると日本産は高級品。「うちの米はおいしいから売れるだろう」というのは甘い考えで、買ってくれるのは在留日本人と富裕層、日系の高級レストランくらい。日本のように「おいしくなければ、安くても買わない」というこだわりもないので、米を食べる人の全体数からすると、高い日本米を買う人はまだまだ少ないのです。また、海外進出では、誰にどうやって売り込むのか、ターゲティングも重要なカギ。日本食ブームに乗って、レシピつきで自宅でも日本米を使ってもらえるプロモーションを行うといった、攻めのアイディアも必要です。

一方で大きな可能性を秘めているのが、海外で生産を行う“メイド・バイ・ジャパン”の米です。例えば、タイ北部は標高が高くジャポニカ米に適した環境で、高品質の米が生産されています。最近は、在留日本人向けだけでなく、インドの日本食レストランにも売り始めました。自己消費ではなく、商品価値の高い日本米を現地で生産、販売するのです。このような現地生産の取り組みを日本の農業法人がやれば、都市部と経済格差のある農村部の底上げに貢献できるプロジェクトとして、現地の政府や自治体にも歓迎されるでしょう。実際にベトナムなどでも、日本の農業技術を生かした同様のプロジェクトが進行中です。

農業法人の方で海外進出したいと考えているなら、ぜひ、お問い合わせください。海外進出の支援サービスだけでなく、海外生産事業、日本米の輸出販売もしていますので、さまざまな事例をご紹介しながらご相談に応じます。